宮古島の南東端にある、国指定名勝に選ばれている岬。宮古島で1、2を争うほど人気の観光地です。
海岸は隆起サンゴ礁の石灰岩からできた高さ約20メートルの切り立った断崖で、全長約2kmにわたって細長く伸びています。
「ひがしへんなざき」と読み、東平安名岬・東平安名崎とも書きます。
碧くひかるサンゴ礁の海に囲まれ、岬の先端部の周辺には、津波石と名付けられた最大径が6~8メートルにも及ぶ琉球石灰岩の巨大な岩塊が点在しています。
岬は通年の強風により高木は育たず、亜熱帯地方の風衝地に特有の植物群落が見られます。
琉球石灰岩のカルスト地形に、固有の海岸性植物群落が展開する独特の自然環境であり、日本の都市公園100選にも選定されています。
4月から5月にかけてはテッポウユリが岬一帯で咲き乱れ、観光名物となっています。
岬の先端に平安名埼灯台があり、国内では数少ない内部を見学し、中の階段を登って上からの展望を楽しめる、灯台のひとつです。
灯台の上からは、周囲320度が海なので水平線が丸く見えます。
灯台の近くに、妻子ある男との恋に破れこの岬から身を投げたという伝説で知られる絶世の美女マムヤの墓(岩陰墓)があります。
朝陽を美しく見ることができるスポットで、初日の出の名所でもあり、元旦には多くの人が訪れます。また夜はキレイな星空が見られます。