下地島の西岸にある高さ約12.5メートル、周囲約59.9メートルの巨岩。世界で最も重い津波石(津波によって打ち上げられた巨礫)とされています。
下地島巨岩(帯岩)として宮古島市史跡になっています。
中央部がやや窪んでおり、人が帯を締めているように見えることから「帯岩」、「帯大岩」又は「帯大石」という名称がついたとされています。
中央のくぼみは波に浸食された跡で、この岩はかつては海岸崖の海面付近の部分であったと考えられています。
岩は海岸からは約50メートル離れた高さ12.5メートルの崖上にあり、巨大な岩を海面から崖上まで運んだ大津波の脅威を感じます。
津波で打ち上げられたと思われる岩は、他にも数多くありましたが、下地島空港の建設に利用され、帯岩だけが残っています。
帯岩は、民間信仰の「神体」として崇められるようになり、大漁祈願や航海安全、家内安全の祈願が行われるようになりました。